
複数先へふるさと納税を行っても、添付書類が1通で済むのですか?
出演: … M社 経理部
… 顧問税理士
― M社 ―
M社経理部まいと顧問税理士が、打ち合わせをしています。
そういえば、新米の季節ですね〜。
そうですね。
収穫の秋、ですね。
ふふふ。楽しみだわ〜。
何か良いことでも?
そろそろ、ふるさと納税の返礼品で新米が届くんですよ〜。
そうでしたか。
私じゃないんですけどね。
え?
父が、ふるさと納税をしていて。
毎年母と一緒に、どこの何がいいか、とか、返礼品を選んでふるさと納税をしているみたいで。
私は“おこぼれを頂戴している”立場です。
そうでしたか。
良いコミュニケーションツールになっているみたいです。
見ていても、とても仲良くて、楽しそうです。
それは良かったですね。
ただ…。
どうされましたか?
確定申告が面倒だ、ってことは言ってますね。
細々と色々な先にふるさと納税をしているようで、毎年確定申告時期に、自治体から届いた書類の束を出してきて、ブツブツ文句を言ってます。
それは大変ですね。
ですが、来年1月からの確定申告では、特定のポータルサイトを利用していれば、1通の証明書で済みますよ。
え、そうなんですか!?
はい。
国税庁長官により指定を受けた特定事業者が運営しているポータルサイトを利用していれば、そこで利用したふるさと納税分を1通にまとめて証明書として発行してくれますから、それを元に申告することが可能になります。
ポータルサイト、ですか…。
えぇ。
自治体に直接ふるさと納税した場合には利用できませんが、ご夫婦で色々チョイスしているのであれば、おそらくどこかのポータルサイトを利用されているのではないでしょうか。
有名どころですと「ふるなび」「さとふる」「楽天ふるさと納税」などのポータルサイトでしたら、特定事業者の運営サイトですから、ポータルサイトに証明書の発行を依頼すれば、1通で済みますよ。
おそらくそういったポータルサイトの場合には、そのサイトに案内が掲載されていると思いますよ。
特定事業者に該当するかどうかは、国税庁のサイトに掲載されていますので、そちらで確認いただくのも良いかと思います。
そうですね。
ちょっと父に聞いてみます。
ちなみに、この証明書の利用に関しての注意点とかありますか?
注意点というわけではありませんが、1点お伝えしたいこととして…。
証明書は電子データによる提供や紙の発行などになりますが、ポータルサイトによっては電子データによる提供のみに留めているところもあるようです。紙で発行してくれないと、という方にとっては少し面倒かもしれませんね。
ただ、仮に電子データによる提供のみだったとしても、PDFファイルに変換した上で紙に印刷する方法もありますし、証明書1通で済む利点はあるかと思います。
いずれにしろ、ご利用のポータルサイトで確認されることをお勧めします。発行の依頼方法なども、様々でしょうし。
そうですね。
一度父に話してみます。
そうしていただければ、と思います。
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